海外留学&ワーホリ&移住で大事にすべき「郷に入っては郷に従え」

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こんにちは!かさご(夫)です

 

前回の記事で宣言したとおり、今回はオーストラリアでの生活で僕たちが大事にしている価値観についてお話したいと思います。オーストラリア含め世界中でワーホリをしている人たち、留学をしている人たち、移住をしている人たちなど、海外で暮らす全ての人々に考えてもらいたい内容です!

 

 

海外で大切にしたい「郷に入っては郷に従え」

僕たちの大切にしている価値観を一言で完璧に表現するのは非常に難しいのですが、「郷に入っては郷に従え」という諺は非常に近いと思います。つまり、その国に溶け込むということ。少なくとも溶け込もうという努力をすることです。

 

よく他国に暮らしているにもかかわらず、自分の出身国のルールやマナーを突き通そうとする人、挙句の果てに現地の人にもそれを要求する人がいます。残念ながら日本人にもいます。例えば海外で電車が数分遅れたことに憤激する人、接客マナーが悪いとケチをつける人などなど・・・日本スタンダードを現地の人達に求めるのは大間違い。その国に暮らす以上、その国の文化や習慣を受け入れるのは当然です。

 

海外生活のマナー!現地の言葉を覚えよう

そんな「郷に入っては郷に従え」の第一ステップは、その国の言葉を覚えることだと僕たちは考えます。もちろんすぐに覚えなければならないと言っているのではありません。習得しようとする意思を持つことが非常に重要だと思うのです。

 

当然ですが、現地の人とコミュニケーションをとるのに、その国の言葉は絶対不可欠ですよね。と言うよりもその国のことが本当に好きだったら、その国の言語くらい覚えようと思うのが当然だと思うのは古いのでしょうか?

 

習得しようという意思を持っているかどうかは、時間がたてばすぐに分かります。半年なのにもうペラペラとしゃべる人、10年近く住んでいるのに中学生くらいの英語しかできない人。過去に40年カナダに住んでいて、英語が高校生くらいの人に出会ったこともあります。もちろん言語の得手不得手もありますが、モチベーションさえあれば言語は必ずついてくるものだと思います。

 

日本人コミュニティはラク。でも非常に危険だよ

話は変わって、世界中の至る所に「日本人コミュニティ」というものがあります。直接的に繋がっているものからインターネット上で繋がっているものまで様々ですが、現地に住んでいるあらゆる日本人(留学生・ワーホリ・移住者など)を巻き込んだコミュニティはおそらくどこの国にもあると思います。

 

こうしたコミュニティに属することは、ものすごくラクなことだと思います。現地の言葉ができなくたって日本語だけですべて生活していける。病院も仕事も車検も何から何まで日本人同士で助け合えるので、正直言って現地の言葉なんていりません。

 

でもこれって同時にものすごく危険なことだと思うんです。こうしたコミュニティに属していれば、多くの場合その国の言語を一生覚えないし、必要とも感じなくなってきますよね。そもそも他の国で暮らしているのに、ある国の人間だけで縄張り付のコミュニティを形成してしまうこと自体、その国にとっても失礼だと感じるのです。海外で暮らす以上、この「ラク」は必要最低限に留めるべきです。

 

オーストラリアの「日本人コミュニティ」事情

そして僕達がオーストラリア生活でこだわっていることは、こうした「日本人コミュニティ」とは距離を置くということです。どういった実情か詳しくは知りませんが、FacebookなどのSNSでありとあらゆる情報が日本語で共有できるそうです。ワーホリの人向けの求人情報なども簡単に手に入るのだとか。知り合い同士で情報を共有していけば、たぶん仕事探しなんかもラクにいくんだそうです。日本語で応募できますしね。

 

でも僕達はその「ラク」を求めたら、オーストラリアに暮らす意味がなくなってしまうと思っています。だから仕事探しも全部現地のインターネットから探して、全部自分達で応募・電話しています。こちらの生活で必要な生活保険や銀行、車の手続きなどなど、必要なときは窓口に聞きに行ったりして、なかなか険しい道を通ってきました。

 

正直かなり苦戦を強いられることもありますが、それでもこれが本来あるべき姿だと感じるのです。「ラク」を求めて日本語で仕事探しをしたら、僕達は自分達的に「負け」だと思っています。「バカ正直」と揶揄する人もいるかもしれませんが、これが海外で暮らす上での僕達のポリシー的なものかもしれません。

 

移民国家オーストラリアで考える日本の将来

そんなオーストラリアは、意外と知られていませんが「移民国家」でもあります。何をもって「オーストラリア人」と呼ぶのかという問題もあるので正確な数字は出せませんが、町を歩けば本当に色んな国の人がいます。シドニーメルボルンと言った大都市は町を歩く人の半分近くがアジア人だったりもします。

 

そしていろんな国の人たちが、それぞれのコミュニティを形成して、それぞれの言語で生活しています(もちろん全員ではありません)。街を歩いていると、「あれ、今どこの国に来ているんだっけ?」と錯覚を起こしてしまうことも本当によくあります。

 

オーストラリアは世界的に見ても賃金が高いので、いわゆる「出稼ぎ」に来ている人も多いのですが、こういったコミュニティに生きている人は仮にオーストラリアの賃金がガクッと下がった場合、すぐにオーストラリアを出て行くと思います。同じ理由で、東南アジアで高級マンションを買ってセレブ気取りの暮らしをしている日本人の人たちも、もしその国の物価が日本と変わらなくなったら日本に帰ると思います。

 

その国の言語とか習慣とかマナーとかは無視して、その国のメリット(賃金の高さとか物価の安さ)だけを享受しようというスタンスの人があまりに多いこと。これは日本人に限らず世界中で起きていることだと思います。僕はこれを絶対的に「悪」だとは言いませんが、「マナー違反」だとは思います。

 

いま世界のいろんな国が「右」に傾いているのも、こうした現状を映しているのかもしれませんね。日本も入管法改正と騒いでいますが、税収アップとか経済的なことだけじゃなく、こういう根本的で文化的な面も考慮していかないと非常にマズいと思います。目先の利益だけ考えてちゃいけませんよって。

 

オーストラリアでの僕たちの今後

てなわけで、オーストラリアに戻ってきてから1週間、いろんな仕事を探して電話して、つい1週間ほど前からオーストラリア家族が経営するチェリーファームへとやってまいりました。もちろん日本人はただ2人。そもそもバックパッカーは僕達2人だけでした。

 

オーナーがなんとも気難しい人で、なんだか不安要素もありますが、とりあえず1~2ヶ月はここで働いていくつもりです。嫌になったらまた仕事探します。(実は既にちゃっかり探していたり笑)

 

こんな僕達のポリシー、共感していただけたら幸いです。これから留学&ワーホリ&移住を考えている方も、ぜひ一度考えてみてくださいね!

 

これからもこんな自由な二人をよろしくお願いします!