こんにちは!かさご(夫)です
日本は連日猛暑が続いているようですが、こちらオーストラリアは冬。最近ちょっとずつ寒さも和らぎ、春っぽくなってきました!
今日は、この約2ヶ月、NZやオーストラリアの車の諸々で学んだ、とっても大事なことを書き留めておこうと思います。これからの二人の人生においても、絶対に忘れてはならない大事なこと。そしておそらく、世界中の誰にもあてはまる大事なことだと思うので、共感していただけたら幸いです。
ここ最近の記事でもご紹介していますが、とにかく苦労しました!車問題!
時間もお金もかなりかかったし、何より労力がかなりかかりました。あれほど「心が折れそう」と思ったのは、今までの人生でもあまり記憶にないくらい。とにかくあまり思い起こしたくない苦い経験になってしまいました。
travellingplatypus.hatenablog.com
ニュージーランドやオーストラリアでの車購入は、車の知識がかなり必要になってきます。もちろんメカに詳しい人であれば、買いたい車が長く持ちそうかとかある程度わかると思いますし、いわゆる「ハズレ」を引く可能性もかなり低くなるでしょう。
そうでない場合、はっきり言ってこちらでの車購入は「ギャンブル」と思ったほうが良いかもしれません。2000ドルで安く買って10年以上乗り続けている車もあれば、6000ドルで高く買ったのに数週間で壊れたとか、現地の人に聞いても本当にいろんな話を聞きます。現地の人ですら「車はギャンブルだから」という実情。そもそも国が主導して車売買の制度を見直せよとは強く思いますが、今日はそれは置いておいて。
僕らも結果的に「ハズレ」を引いて、なんと購入3日目にしてエンジンが完全に壊れてしまったのですが、こればかりはもう運の問題。僕たちは車に関してはツいていませんでした。
原因はと言いますと、車に関する知識不足が一番かもしれません。もともと二人とも「ド」がつくほどの文系。理系のことは一切わからないし、かさご(夫)も理系科目では赤点を取ってた記憶が結構あります。
で、今回の車購入にあたって、かさご(夫)もかなり勉強はしました。ネットでいろんな情報を読んだり、Youtubeでメンテナンスの動画を見たり。「アタリ」の車を購入しようと、それなりに時間を割いていろいろ調べはしたんです。
ただし!何も頭に入ってこなかった。もうメカとか工業系のことは今まで一切縁がなかったので、どれだけ勉強したところで、シンプルに理解できないんです。高校生のときにどれだけ生物を勉強しても常に赤点を取っていたことをふと思い出しました。苦手なことって時間を割いたところで、「吸収率」がめちゃくちゃ低いんですよね・・・。
極端に苦手なことは、どれだけ勉強したって入ってこない。おそらく誰もがそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?
でも逆に、得意なことってスイスイ入ってきませんか?そしてやっていて楽しくないですか?
僕は理系科目がまったく分からない代わりに、語学に関しては得意意識を持っています。中高のときはとにかく英語が好きだったし、成績も英語だけは常に良かったです。大学に入ってから出会ったポルトガル語もとにかく大好きで、好きで好きで勉強した結果、自信の持てる語学力が身についたと思います。
これはおそらく全員にあてはまることで、好きなことはどんどん学習意欲も沸くし、どんどん身についていく。そして何よりもやっていて楽しい。そしてこれこそが、この世の根底に根付いている(根付いているべき)原理だなと強く感じるのです。
この世の中にはいろんな人がいます。そしていろんな職業があります。いろんな人が得意なことをやって支えあっています。あたりまえのことですが、結構忘れがちなことです。
僕は今回のことで、このことを強く実感させられました。車の話に戻れば、メカのことはいくら勉強したってわからないから、メカが得意な人に任せるしかない。みんなそれぞれが得意なことを職にして、他の人に知識や技術を供給して、その「感謝」として、お金が動く。「労働」の根底を支えるべきこのシステムを、今回は改めて勉強することとなったのです。
そして同時に、これは多くの日本人が忘れてしまっている概念でもあると思うわけです。日本では残念ながら「給料がいいから」とか「安定してるから」とかいう別の理由で、自分が本当に好きではないことをやっている人って多いですよね。たくさんいます、僕の知人にも。
これってさっき話した「労働」の原点を通り越して、行き過ぎた資本主義の逆転現象だと思うんです。
「好きなことをやる」 ⇒ 「お金」
という構図であるはずなのに、
「多くのお金を得る」 ⇒ 「楽しくないor辛い仕事をやる」
という構図にすりかわってしまっています。
日本人が幸せそうな顔をしていないのは、後者の構図に生きている人が多いからなのかもしれません。好きでもない、得意でもないことをやらなくてはいけないのですから、そこにストレスが生じるのは当たり前だと思います。
そしてもう一つ、今回の一件で感じたことは、直感でピンっときた好きなものだけを身の回りに置いていこう!ということ。
オーストラリアで購入した車ですが、正直に話すとそれほどピンと来た買い物ではありませんでした。とにかく車が必要で、でも予算はある程度限られていたし、個人ではなくディーラーから買いたいとか必須の条件がいくつかあったので、かなり焦って買い物をしてしまいました。車が手に入らない限りずっとメルボルンにいなきゃいけないし、宿泊費もどんどんかさんでいくし。何よりも車で移動できる快適さ、早く買うことで早く仕事を始められるということで、「心から満足のいく」買い物をしなかったのです。「直感」ではなく「考えて(理屈で)」買ってしまったと言えるかもしれません。
実は初めて中古ディーラーに見学に行ったとき、ピンッときた車があったんです。二人ともとっても気に入ったのですが、まだその時はこっちで運転するための免許証の翻訳も手元になかったし、ずっと置いてあるから大丈夫と思ってその場を去りました。でも2日後に戻ってみたら、なんとその車は既に別の人のもとへ行ってしまって。。。単純にご縁がなかったのですが、その車を買っていたらという後悔がないわけではありません。
そして「心から満足のいく」買い物ができなかったためか、車はすぐにスネて壊れてしまいました。車からしても、自分のことを心から好きでもない人を乗せるのがいやだったのかもしれません。日中の安全なところで止まってくれたのが、いまは一番の感謝です。
というわけで、今回「焦り」によって「ピンっとくる買い物」ができなかったのは大きな反省です。これは全員にあてはまることではないかもしれませんが、こうした直感、僕たちは大事にしていきたいと思います。
というわけで、今回は車のいざこざから学んだ、人生の大事な2つのエッセンスをご紹介しました。
あまりにもふわっとしているので、実用的な話ではないかもしれませんが、皆さんに共感していただけたら幸いです。
あっという間に2ヶ月が経過したオーストラリア生活。
二人で同じフォールドに立てている幸せを噛み締めながら、一日一日を過ごして生きたいと思います。
これからもこんな自由ときどきちょっとアホな二人をよろしくお願いいたします!